ニッケイ新聞 2011年10月11日付け
昨年11月4日深夜に福井市日光の駐車場でブラジル人男性の乗用車に放火したとして、福井署と県警は9日、ブラジル国籍の同市冬野町の派遣社員、テオフィロ・デ・カンポス・ネット容疑者(53)を逮捕した。容疑者は犯行を認めているという。日本各紙が報じた。
福井署によると、カンポス容疑者は十数年前から日本に滞在し、日本人女性と結婚し福井市内に居住していた。被害者の男性とは面識があったという。
乗用車はフロント部分が焼け、後部には「外国人GET OUT(出て行け)」と書かれた張り紙があった。同署は、容疑者が犯行の疑いを逸らす目的で現場に残したものと見ている。
同市内では同年9〜10月、ポルトガル人女性の乗用車、イスラム教礼拝施設の駐車場でマレーシア人留学生のワゴン車が焼けるなど、外国人が関連した3件の不審火があった。
付近に貼られていた外国人を排斥する内容の張り紙、放火手口、時間帯などが酷似していることから、捜査本部は連続放火の疑いもあると見て関連を調査している。