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IT部門で労働者不足=建設業の給与調整過去最高
ニッケイ新聞 2011年10月21日付け
情報システム工学科や電子情報工学科など、IT(情報技術)に関する大学を中退する学生が増え、同部門では2014年までに約4万5千人のプロフェッショナル(専門家)不足が起きると19日付フォーリャ紙が報じている。
ブラジルIT・情報通信企業協会(Brasscom)がサンパウロ州など8州で行った調査によると、プログラマーやシステムアナリストなどを養成する学科に入学した約17万4千人中、87%が中退したという。
また、8州で14年までに卒業するIT専門家は3万3625人、求人数は7万8530人に上ると見られている。
4月6日付エスタード紙サイトによれば、全国工業連盟(CNI)が1616企業を対象に行った調査では、69%の企業が、必要な知識や技術を持った熟練労働者不足に悩んでいる。
熟練労働者の不足は企業の生産性や品質、競争力に直接影響を及ぼす。CNIは基礎教育の質の悪さが熟練労働者を生み出せない要因の一つと指摘し、「製造過程に新しい技術や製品を組み込むには、新しい技術を学び生産できる力が必要。基礎教育は有資格の専門家訓練の基礎となるべきだ」と述べている。
19日付フォーリャ紙には、熟練労働者不足の一方で、技術を持った建設労働者の給与増加は過去最高との記事もある。
建設業の労働者コストは年々増大しており、今年の平均給与は8月までに10・22%増額。2008年からの統計によれば、給与調整率は08年の8・23%以後徐々に上り、昨年は年9・64%増額。サンパウロ州の建設現場で働く優秀な監督には、1万21千レアル〜1万8千レアルの給与が支払われている。