ニッケイ新聞 2011年10月21日付け
配水管の水漏れや無料で水道水を引っ張る不正行為(ガット)などによる影響で、水道水の損失が50%以上になる市は210市存在すると20日付フォーリャ紙が報じている。
ブラジル地理統計院(IBGE)19日発表の210市には、ロライマ州ボア・ヴィスタ、南マット・グロッソ州カンポ・グランデ、アラゴアス州マセイオ、アマゾナス州マナウス、ロンドニア州ポルト・ヴェーリョ、ペルナンブコ州レシフェ、アクレ州リオ・ブランコの7州都の他、サンパウロ州グアルーリョス、ペルナンブコ州ジャボアトン・ドス・グァララペス、バイア州フェイラ・デ・サンタナ、リオ州ベルフォルド・ロショなどの大中規模の市もあり、ブラジル総人口の10%が住んでいるという。
水道水の損失量は、浄水場から供給される水道水から水道局で記録された使用量を差し引いて計算される。人口10万人以上の市だけ見ても、水道水の損失が20〜50%の市は6割に上る。
国内23%の市では、水不足などの理由から飲み水の配給制度が行われており、その内41%の市では、季節に問わず定期的に行われている。
また、国内で水道が引かれている都市は99・41%に達しているが、水道が引かれていない33都市の内、21都市は北東部に集中している。