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弓場出身のスシマン=矢崎栄次郎さん(36、二世)

ニッケイ新聞 2011年10月25日付け

 「皆さんに明るい気持ちで食べてもらうため、元気と笑顔は絶やしません」——。今年6月から、和食レストラン『らん月・オブ・トウキョウ』(Av. Reboucas, 1394, Jardim America)の寿司バーを切り盛りする。
 サンパウロ州ミランドーポリス市の弓場農場で育っただけに見事な日本語。来店した客には真っ先に、「いらっしゃいませ!」と威勢の良い声を飛ばす。魚についての知識も豊富で、カウンター越しに会話が盛り上がることもしばしば。
 日本や欧州で修行を重ね、らん月では特別メニューやお任せコースなどを考案してきた。「お客さんあっての商売だから、皆さんを喜ばせたくて」
 早朝の食材の買出しも毎日行こうとするのを「健康が第一」と同店のコーディネーター藤縄肇さんが止めるほど。「あんなに熱心な職人かたぎの板前は、日本人でもそうはいない。寿司バーの活気も増した」と喜ぶ。
 仕事への熱心さのわけを聞くと、「弓場農場出身だからかな」と包丁を片手に笑顔を見せた。
 営業時間は正午〜午後2時半、午後6時〜11時。土曜は夜のみ、日・祝休み。問合せは同店(11・3085・6915)まで。