ニッケイ新聞 2011年10月26日付け
11月1日よりサンパウロ市は、破損や汚れの目立つ歩道や、通行の障害となる物に対し罰金を課す条例を施行する。25日にエスタード紙が報じた。
これにより、歩道に破損が見られた場合、その直前にある家の住人が責任を負うこととなる。そして、欠損を指摘されて30日以内に補修を行わなかったものは、300レアル以上の罰金を課されることとなる。また、歩道が木の葉で覆われていたり、収集時間以外にゴミ袋が放置されていた場合、1メートルにつき4レアルの罰金が課される。
この条例の管轄は各地区役所の実行委員で、路上に多くの監視役を置いて歩道の状態を監査する。
また現在、60歳以上の骨折の45%以上が路上での転倒と言う事情があることから、今回のこの条例の施行が、これまでの自動車道のみに注目が行きがちだった道路対策に新たな見方を与えるとして歓迎する向きもある。