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東西南北

ニッケイ新聞 2011年10月29日付け

 27日から28日にかけて、サンパウロ総合大学(USP)での学生の反乱が続いているが、今回の件でつくづく思うのが、日本とブラジルでの大麻と大学についての認識の違いだ。日本だと「大麻で逮捕」となると大不祥事の響きがあるが、ブラジルだと「何だ、大麻くらいで!」ということになる。一方、日本だと「学生が大学の権力癒着に逆らって闘う」などという話は80年代以降ほとんど一般になじみのない感じだが、ここではパトカーを襲い、学部棟を占拠。大麻が良いというわけではないが、こういう熱さが若い人にあるのはなんとなくうらやましくもなる…。28日のUSPは公務員の日で実質休日のため、文学部棟占拠による混乱はない模様。
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 26日に上院も真相解明委員会設置を承認した事で、軍政時代の迫害者に被害者への賠償金支払い義務が生じる可能性ありと28日付フォーリャ紙。軍政下での人権侵害についての真相解明と行方不明者に関する情報収集などを目的とする委員会設置は前政権からの課題だったが、迫害による死者や行方不明者の家族が司法当局に働きかけている場合、事実関係が判明した時点で賠償請求が起きる可能性があるという。迫害者側の軍関係者や一部政治家は委員会設置に反対すると見られていたが、法案承認後は、大統領がそのまま裁可するか否かとその波及効果に関心が集まっている。