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Xマス商戦に漂う不安=家電売上げが停滞か=液晶テレビ値下げ傾向鮮明

ニッケイ新聞 2011年11月1日付け

 ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、今年のクリスマスにおける小売の売上げは伸び悩み、電気・電化製品では昨年同期比減に転じる懸念があると、10月31日のエスタード紙が報じている。
 IBGEは、今年12月の小売り販売を昨年同月並と予想。国内消費に支えられて成長してきたブラジル経済の動きに変化が表れたとの予想は、この1年、常に前年同月比で2%以上伸びてきた労働者の平均所得が、9月には前年同月比0%、前月比マイナス1・8%成長となったことを反映。
 さらに、10月の小売販売が、「子供の日」商戦では前年同期比3・5%増であったにもかかわらず、26日までに前年同月比わずか0・8%の上昇に止まっている。小売り流通関係者の間では「10月がクリスマスに向けての一番のカギとなる月」と見られていることから、経済停滞を危ぶむ声が強まったものと見られる。
 加えて、売上げ落込みを懸念する声もある。サンパウロ州商業連盟が調べた調査によると、一世帯における10月の消費は9月比3・5%ダウン。また、同連盟が行った消費者アンケートでも、雇用に関する期待値が9月比9・9%落ちており、所得が減ることを懸念する人は6%増えている。
 また、小売りの現場においても、売上げの下落は深刻となっている。ここ2カ月の為替変動により、家電メーカーは9月の時点で10%程度の価格調整を行うつもりでいたが、現在は市場での生き残りが最大の課題。国内で価格調査を行う会社ショッピング・ブラジルの調べによると、現在、40〜49型のLED液晶テレビの平均価格が昨年同月比29・4%、40型のLCD液晶テレビが同30・7%、値下がりしているという。
 これに関しては「半導体の生産コストが安くなったのでテレビが値下がりした」とする向きもある。一方で、小売業者からの受注が5〜10%下落し、在庫が増えているというビデオやオーディオの関係者もおり、解雇を始めた会社さえある。受注減少が目立つのは白物や茶系家電に携帯型電化製品で、ビデオ、オーディオ部門も受注が減っているという。

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