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真夜中15時間の漂流=父と2人の息子が生還

ニッケイ新聞 2011年11月5日付け

 リオ・グランデ・ド・スル州で、父親と2人の息子が、船の難破後、15時間で12キロを泳いだ末に救出されたと、4日に伯字紙が報じた。
 救出されたのは同州パルマレス・ド・スルの漁師ダウレリオ・ブラガ・ダ・クーニャさん(54)と、息子のアタイーデスさん(26)とレオナルドさん(15)。3人は2日、パトス湖畔のイタプアからパルマレスに小船で帰ろうとしたところ、午後6時頃に船が障害物にあたって難破。そのまま湖の中での漂流を余儀なくされた。
 船が難破した直後にダウレリオさんが夫人に電話を入れたため、30分後に消防隊が出動したが、暗闇でボートを使っての捜索は困難を極め、夜9時にいったん打ち切りに。翌3日午前6時に捜査が再開され、約3時間後に、漂流が始まったパルマレス・ド・スルから約12キロ離れたヴィアモンで漁師によって発見された。
 幸い、ダルレリオさんとレオナルドさんが救命胴衣を着用し、アタイーデスさんが船にあった浮き輪にしがみついていたため溺れずに済んだという。3人は救出後すぐに医師の診察を受けたが、アタイーデスさんは低体温症を起して救急病院に空輸された。
 「15度の水の中にいられる時間はせいぜい2時間。3人とも限界をはるかにこえた生還だ」と消防隊長は語っている。

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