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リオ=TVカメラマンが死亡=ファヴェーラの銃撃戦で=報道関係者で初の犠牲者

ニッケイ新聞 2011年11月8日付け

 リオデジャネイロ市でのファヴェーラでの警察と麻薬組織との銃撃戦に巻き込まれて、テレビ局のカメラマンが射殺されたと、7日付で伯字紙が報じた。
 死亡したのはテレビ・バンデイランテスのカメラマン、ジェルソン・ドミンゴス・ダ・シウヴァさん(46)。
 この銃撃戦は6日の朝7時頃、リオデジャネイロ市西部サンタクルスにあるアンタレスのファヴェーラで繰り広げられた。事の発端は、この地区に武装した麻薬密売者が潜入しているとの情報を入手した軍警が確認のため特別機動隊(BOPE)を出動させ、それに麻薬組織が銃撃で対抗したことにあった。
 シウヴァさんは、BOPEの出動に同行した報道関係者のひとりで、銃撃戦が始まると、BOPEのメンバーのすぐ後ろについて一部始終を撮影していた。目撃者の話によると、シウヴァさんは、50メートルほど先にいた密売人から対角線上に放たれた銃弾を胸に受けたという。
 シウヴァさんはテレビ局から支給された防弾チョッキを着用していたが、銃弾が胸を貫通してその場に倒れた。救出は銃撃戦のために遅れ、約20分後の7時40分に警察車輌に運びこまれたシウヴァさんは、緊急病院に運ばれたが、既に死亡していた。
 また、シウヴァさんの他に麻薬組織の4人が死亡し、9人が逮捕された。逮捕者の中には組織のリーダーであるレナート・ジョゼ・ソアレス容疑者やその右腕であるレアンドロ・デ・アラウージョ容疑者も含まれている。
 亡くなったシウヴァさんはこの道20年のベテランで、バンデイランテス以前にもテレビ・ブラジルやSBT、レコルジといったテレビ局で活躍していた。実弟のリカルドさん(34)は「兄は警察の捜査現場の撮影が一番好きだった。誰もが怖がることではあるが、それこそが彼の人生だった」と語り、命がけの仕事に生きがいをもって臨んでいたシウヴァさんを称えた。
 なお、リオデジャネイロ市の報道関係者がこのような銃撃戦で死亡したのは初めてで、これを受け、リオ報道写真協会(Arfoc-Rio)は「危険な現場での報道姿勢に行き過ぎがないか改めて見定めるべきだ」と語っている。

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