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母乳を誤って血管に=生後13日の新生児死亡
ニッケイ新聞 2011年11月10日付け
未熟児で生まれた生後13日の新生児が、医療ミスにより母乳を血管に注ぎ込まれて死亡する事故があったと、8日付で伯字紙が報じた。
医療ミスが起きたのはサンパウロ市西部のリオ・ペケーノのマリオ・デグニ産婦人科で、死亡したのは、アドミルトン・ドス・サントスさん(31)とジョヴェニータさん(32)の息子のカウエちゃん。カウエちゃんは未熟児のため集中治療室に入院しており、ジョヴェニータさんは毎日授乳のため通院。夜は、フラスコに搾っておいた母乳を病院の担当者が3時間おきに鼻につないだ管で吸わせていたという。
両親は6日もずっと病院にいたが、夕方6時に帰宅。夜9時25分にカウエちゃんに異常が起こったことを知らされ、すぐに病院に戻ったものの、翌朝7時30分に息を引き取った。
当初、両親は、死因は内出血による呼吸と心臓の不全と医師たちに聞かされていたが、死亡報告書を作り終えた時点で、医師のひとりから、首の血管に差し込まれていた点滴用の管に母乳が注入されたためになくなったことを知らされたという。
病院側は医療ミスをおかした人物の名は明らかにしていないが、ブタンタンの第51警察署は、業務上過失致死として起訴する構えだ。