ニッケイ新聞 2011年11月12日付け
文協図書・映画委員会(林まどか委員長)が主催する『春の古本市』が6日、文協ビル展示室で行われ、目当ての本や掘り出し物を見つけようと400人超が来場、約2千冊、9733レアルを売り上げた。
文協図書館へと寄贈された8千冊の本や漫画、雑誌、ビデオが会場狭しと並べられ、1冊1〜8レアルの安価で販売。会場前には開場前から列を作る盛況ぶりを見せた。
準備は約50人のボランティアが前日から協力、当日も本を並べて空いた場所に補充するなど忙しく動き回った。
サンタクルスから訪れた坂野蘭子さん(85、熊本)は大好きだという歴史書を中心に30冊以上購入した。「子供の頃読みたかった文学集が見つかりました」と顔をほころばせた。
海治百合子さん(55、二世)は夫ゴメス・ナポレオンさん(49)とスザノから初来場。
「私はあまり日語を読めないが、読書好きの兄のため小説を探しにきました」と背表紙の字を一冊ずつ追っていた。
林委員長は、「半年前の開催時の売上約8千レを上回った。多くのイベントと重なり不安だったが、早朝から多くの人に来てもらえた」と嬉しそうに話した。