ニッケイ新聞 2011年11月17日付け
サンパウロ州ピンダモニャンガバで15日午後3時30分頃、観光バスが横転し10人が死亡、31人が負傷する事故が発生した。16日付伯字紙が報じた。
事故現場は、セーラ・ダ・マンチケイラにある州道123号線フロリアノ・ロドリゲス・ピニェイロ道30キロ地点で、事故にあったのは、サンパウロ州アパレシーダへの巡礼者42人を乗せたブラジリアのバス会社ジョーヴェン・ツーリズモの観光バスだ。
このバスは、12日にブラジリアから40キロほど離れたゴイアス州サントアントニオ・ド・デスコベルトを出発し、アパレシーダ巡礼後の15日、カンポス・ド・ジョルドンを駆け足で周り、ゴイアス州へと戻るところだった。
事故が起きたのは15日午後3時30分頃で、運転手が突然コントロールを失い、加速し始めたバスは、ガードレールにぶつかって横転した。この事故で亡くなった10人の名前は明らかにされていないが、犠牲者の中にはサントアントニオ・ド・デスコベルトの市会議員の母親や4歳になる子供も含まれていたという。
負傷者の救出を優先したため、遺体の回収は事故の1時間後。負傷者31人中、重傷の8人はタウバテの病院に運ばれ、他の人々はカンポス・ド・ジョルドンやピンダモニャンガバの病院に運ばれた。
運転手のアイザック・コレイア・デ・アルメイダさんは、車体から突如大きな音がしたのを耳にした後、コントロールを失ったと語っており、警察はブレーキなどの機械の異常が原因ではないかと推測を立てている。アルメイダさんの運転免許は9月で期限が切れていたが、事故直後の検査では飲酒運転の徴候は見られなかったという。
15日のサンパウロ州道は、連休の旅行帰りや降雨の影響で渋滞が起き、フェルナン・ディアス街道やレジス・ビッテンコート街道では10キロ以上の渋滞も記録した。事故現場のフロリアノ・ロドリゲス・ピニェイロ道は事故処理のため一時完全に通行止めになっていたが、午後8時頃には通常に戻ったという。
また、この連休中、サンパウロ州道では1368件の交通事故が発生し、43人が死亡、737人が重軽傷を負ったと、州の道路警察が発表している。