ニッケイ新聞 2011年11月18日付け
農業分野への貢献者をたたえる山本喜誉司賞(ブラジル日本文化福祉協会主催)の第41回受賞者3人が決定した。
25日午後7時からリベルダーデ区の文協ビル貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で授賞式が行われる。
同賞選考委員会の近藤四郎委員長によれば、今年度複数の団体から推薦を受けたのは7人。昨年の選考からもれた3人と合わせて10人が候補に上がった。選考委員が現地に赴き調査を行ない、3回にわたる審査、投票の結果選出された。
授賞式出席者は文協(11・3208・1755)まで要連絡。参加費50レアル。
受賞者は以下の通り。
【興梠太平】35年宮崎県高千穂町生まれ。ミナス・ジェライス州モンテ・カルメロ市在住。受賞理由=セラードにおけるコーヒー栽培の先駆者として灌漑設備を導入し、同地生産品の質向上、大型化を実現した。
【中隈ジョージ】41年サンパウロ州アラサツーバ市生まれ。サンパウロ州アンドラジーナ市在住。受賞理由=肉牛の品種・ネローレ種を改良、普及。牧草地改良により肥育成績を向上させた。
【竹原祐貞】39年宮崎県生まれ。南麻州ナビライ市在住。受賞理由=早くから大豆を中心に大規模機械化畑作を実践。不耕起栽培、等高線栽培を導入し生産性を向上させ、農業後継者育成にも注力した。