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高等教育機関3割に欠陥=教育省の調査で明らかに=私大の学生過剰募集のツケ

ニッケイ新聞 2011年11月19日付け

 教育省が大学などの高等教育機関の評定調査を行ったところ、30%以上が国の求める基準に達しておらず、来年度の募集停止は5万人と18日付伯字紙が報じている。
 今回の調査は2176の教育機関を対象に行われた。新入生と最終学年生対象に行う全国テスト(Enade)と、それに基づく学部の教育内容評価、教授の数や質に対する評価の3つを総合したIGCという指数を、5〜1の5段階に分けた結果、評定が2以下の機関が全体の30%以上の683校に上った。
 国による監査が必要という評価を受けた教育機関のうち、300以上は2以下の評価が3年続き、4年連続で不合格も226機関あった。医療や経営、会計学関連の504学部では来年度の学生募集が停止され、その総数は約5万人に上る。削減が最も多かったのは看護学科だという。
 この現象を教育省は、学校側が経営のために募集人員を増やし続けてきた結果と分析している。事実、ワースト30校のうち24校が私立の教育機関であった。
 改善のための募集停止について、ハダジ教育大臣は、当初はその効果を疑ったと認めたうえで、「これまで募集停止と監査を実施した医療教育機関の95%で改善が見られた」と、その有効性について語っている。
 なお、最も「優良な教育機関」と判断されたのはリオデジャネイロ州のシンク・タンクである「ブラジル経済学校」で上位3位までが単科大学だった。総合大学で1位となったのは、サンパウロ州立のカンピーナス大学(Unicamp)。同校はこれまでのEnadeを受けておらず、今回は初参加での好結果だ。なお、サンパウロ総合大学(USP)は今回も参加していない。なお、上位30の教育機関中、11校がサンパウロ州のものだった。

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