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ハダジは応援するけれど=不満を隠せないマルタ氏

ニッケイ新聞 2011年11月19日付け

 サンパウロ市長選への出馬を断念したマルタ上議が、所属する労働者党が推薦するハダジ教育大臣への選挙支援を約束した一方、依然として「ルーラ氏の判断は間違いだ」と、同党の選択に不服であることを表明した。17、18日付伯字紙が報じた。
 マルタ氏はフォーリャ紙の取材に対し、今回のハダジ氏擁立は「ルーラ氏が決めたものであり、党内では誰もそれ以上良い提案が出来なかった」と皮肉まじりに語った。また、マルタ氏の出馬断念交渉に応じたジウマ大統領に対しても、「彼女自身の判断なのか、ルーラ氏に従ってのものなのかわからない」としている。マルタ氏が出馬の意向を示した際に支援していた党内グループに対しても「寝返りされた気分だ」と不快感を表した。
 だが、「決まったからには全力を尽くしてハダジ氏を応援する」と、協力を約束した。また、ハダジ氏が、16日夜自宅を訪れ、支援を頼んだことと、その要請を快諾したことも明かした。
 だがその一方、「ハダジ氏で市長選を戦うなら、労働者党は死に物狂いで働く必要がある」と、最後まで不満は隠し切れなかった。