リオ州沖で原油が流出

ニッケイ新聞 2011年11月19日付け

 リオ州沖のカンポス堆積盆地フラーデ油田でブラジル遠洋初の原油流出が起き、国家石油・天然ガス・バイオ燃料監督庁(ANP)が高額の罰金を科す意向を表明と18日付伯字紙が報じた。
 ANPによると、操業は米国のシェブロンで、原油流出は9日から。10日同社発表の試算結果での海面に到達した原油量は60バレルだが、流出はその後も継続。ANPは1日200〜330バレルの流出と見ているが、米国のSkyTruth社は1日3738バレルと見ており、18日シェブロン発表の65バレル未満との数字を上回る可能性も高い。
 原因は掘削作業時のミスとされ、ANPは調査後に高額の罰金を科す意向だが、情報公開が遅れた事に故意の隠匿との批判の声も上がっている。