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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年11月25日付け

 神戸の小学生・小島華さんが夏休みに行った移民研究に、紙面で協力者を募るなど協力をした。
 先日神戸から礼状が届いたと、協力者の親族から電話があった。彼は「華ちゃんとの連絡をありがとう。大変だったでしょう」と何度も労いと礼を繰り返した。それほどまで、と思わず面食らうほどの勢いだった。
 先週末にあったぶえのすあいれす丸同船者会では、主宰の森広雅夫さんが研究のコピーを参加者に見せると、「私たちのことを知ってもらえた」「ありがとう」と口々に感謝の言葉がこぼれた。
 これほど喜ばれたのは、一人でも多く母国の誰かに覚えていてほしいというささやかだが強い願いがあるからだろう。また、自分の人生に目を留めた誰かが孫のような存在の華さんだったことは、更に喜びを大きくしたに違いない。(阿)