ニッケイ新聞 2011年11月29日付け
サンパウロ州サントスに本拠地を置くサッカークラブ「サントスFC」が来月8日から日本で開催される『TOYOTA FIFAクラブワールドカップ2011』に南米代表として初出場するにあたり、在聖総領事公邸で歓送パーティーが行われた。
サントスFCからルイス・リベイロ会長やムリシ・ラマーリョ監督、ネイマール、ガンソら8人の選手ら顔ぶれが揃い、和太鼓や和食で歓待を受けた。会には日系企業や日系5団体が招かれた。
大部一秋総領事は、サントスFCに所属していたペレが今年10月、東日本大震災の被災地宮城を訪れたことを振り返り「日伯の交流はもっと盛んになる」とあいさつ。リベイロ会長は三浦和良がサントスでプレーしたことに触れ「日本とは関係の深いクラブ。訪日を楽しみにしている」と笑顔でこたえた。
その後大部総領事夫妻にそれぞれ名前入りのユニホームをプレゼントすると、会場からはうらやむ声が上がった。
ブラジル代表でもあるFWネイマールはニッケイ新聞の取材に答え「日本には闘う意志があり、震災の被害を乗り越えられる力があると信じている。サッカーを通じてパワーを与えたい」と話した。
トヨタ・ド・ブラジルの中西俊一社長は「サントスが勝ち進むことを信じている」とエールを送った。
同大会には今季のJリーグ覇者や欧州王者バルセロナを含め7チームが出場。サントスの初戦は14日。