法改正で家庭形態変化=昨年の離婚は過去最高=再婚件数の増加にも繋がる
ニッケイ新聞 2011年12月3日付け
2010年のブラジルにおいて、離婚件数が過去最高を記録する一方で結婚も増加し、その中で再婚の比率が向上していることがわかった。1日付で伯字紙が報じた。
11月30日にブラジル地理統計院(IBGE)が発表したところによると、2010年の国内の離婚件数は過去最多となる24万3224件で、前年比にして36・8%増加した。この背景には、昨年の法改正で別居期間制度が撤廃され、これまでは法的な受理まで最低1年を要した離婚申請期間が短縮されたことが大きいとされる。
また、離婚夫婦の結婚年数の平均は16年で、そのうち40・9%が10年以内の離婚で2000年の33%を大きく上回った。5年以内の離婚は22%で、子供を持たない夫婦の離婚も2000年の26・1%から40・3%へ急増している。2000年には未成年の子供を持つ夫婦の離婚が半数以上だった。
また、その一方で結婚件数も増えた。2010年に法律上受理された結婚件数は97万7620件で、前年比4・5%の増加となった。その中の81・7%が夫婦共に初婚だが、少なくとも一方が離婚者か未亡人である再婚は、2000年から11・7%増え、18・3%となっている。離婚男性や寡夫(かふ)の再婚率は12・8%で同じ立場の女性の9・25%より高い。また、男性の場合、高齢者が若い女性と再婚するケースが多いという。また、この再婚件数の増加に伴い、離婚後の子供の親権を父母共同で持つ例も2000年の2・7%から5・5%に倍増している。
また、初婚年齢の平均は、2000年の男27歳、女24歳が、2010年にはそれぞれ2年ずつ遅くなっている。
これらの結果を別居期間制度の撤廃に対しての批判への回答であるとするのは、ブラジル家族研究所のロドリゴ・ダ・クーニャ・ペレイラ所長で、「(制度が撤廃されれば)家族と共に全てが終わるかのように嘆く人もいたが、実際には多くの人が人生をやり直していることは統計でも明らかだ」としている。
だが一方で、「離婚が増えたのは制度の問題だけでなく、人々の自制心が効かなくなっている昨今の世の中の象徴では」と危惧する声もある。