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ファッチマさん降板へ=グローボの看板キャスター

ニッケイ新聞 2011年12月3日付け

 TVグローボの女性ニュースキャスター、ファッチマ・ベルナルデスさん(49)が、同局の看板ニュース番組「ジョルナウ・ナシオナル」を降板することになった。2日付伯字紙が報じた。
 ファッチマさんは1983年にTVグローボのレポーターとなり、日曜夜放送の「ファンタスチコ」など数々の報道番組のキャスターを経た後、98年から夫のウイリアム・ボーネルさん(48)と共に「ジョルナウ・ナシオナル」の顔としてお茶の間で知られていた。また、2002年の日韓ワールドカップの際には自ら日本と韓国に渡り、優勝したブラジル代表に福をもたらした「セレソンの女神」と称され、話題にもなった。
 報道局長のカルロス・エンリケ・シュローダーさんによると、ファッチマさんは「自身の番組を持ちたい」との理由で2007年頃から降板を申し出ていたが、2010年の大統領選挙とワールドカップを理由に慰留させていたという。
 ファッチマさんの後任は2008年から「ファンタスチコ」を担当していたパトリシア・ポエタさん(35)があたり、5日の放送で引継ぎを行った後、6日からウイリアムさんと共にキャスターをつとめる。
 1日に行われた記者会見で、ファッチマさんは「降板後は夫の仕事を子供たちと共に家で見る」としながらも「私は健康です」と語り、降板発表直後に流れていた体調不良説を否定した。ウイリアムスさんは「妻の最終回で泣かないか心配だ」とジョークで答えた。
 なお、フォーリャ紙によると、ファッチマさんは2012年から朝の時間帯に自身の番組を持つ予定だという。