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世界の邦字紙から=ハワイ=「日系社会の顔、心臓」=明治会新会長に早瀬登氏

ニッケイ新聞 2011年12月3日付け

 「世界の邦字紙から」頁では、世界の邦字紙と連絡をとり、日本人・日系人の目を通してみた世界情勢や日系社会の動きを伝える。アルゼンチンの「らぷらた報知」(ブエノスアイレス)、米国の北米報知(ワシントン州シアトル)や「ハワイ・パシフィック・プレス」(ハワイ州ホノルル)、「ABJ(ア・ベ・ホタ)通信」(ボリビアのサンファン日ボ協会発行の月刊機関誌)などと記事交換をしている。(編集部)

 明治を愛し、明治精神を称揚する為に53年前に設立されたハワイ明治会は、11月5日、加茂総領事、荒領事、新川連協会長、後藤海上自衛隊連絡官ら来賓を初め会員約30人が出席して定期総会と親睦会を開催した。
 総会では会長・会計報告、役員改選、新会員紹介、新会長紹介などのプログラムがあり、辻原会長は会長報告の中で「明治会の最大の仕事は、マキキ日本海軍墓地の管理です。墓地管理委員会の柳井会長初め委員の皆様のご苦労により、大変立派に管理が行き届いています。皆様に感謝します。本会は東日本大震災被災者救済の為に総領事館を通して2千ドルを寄付しました」と語った。
 新役員は次の通り。
 名誉会長=加茂総領事、名誉会員=後藤誠司連絡官、会長=早瀬登、前会長=辻原啓隆、副会長=ジェームス佐藤、西脇誠五郎、書記=西脇誠五郎、会計=辻経三郎、ケネス佐伯、監査=西脇浩子、中村時雄、理事=荒了寛、デービット新川、小林一三、ジェーン若竹、デニス金森の皆さん。
 会食のあと開かれた親睦会では、先亡会員への黙祷、来賓紹介とレイ贈呈、新役員紹介、来賓祝辞、新会長挨拶、万歳三唱とプログラムは続いた。祝辞を述べた加茂総領事は「明治会はマキキ海軍墓地を立派に管理し、明治精神を尊ぶなど、いまや日系社会の顔であり、頭脳であり、ハートである。若い会員を増やしていつまでも存続させて欲しい」と最高の賛辞を贈った。
 また新川連協会長は、「明治会は自衛隊の歓送、マキキ墓地の管理など、連協にとってもなくてはならない重要な団体であり、心から感謝したい」と述べた。
 早瀬新会長は「私は11代目の会長、82歳。まず日系社会の今日を築いた先人に感謝したい。明るい元気のある会にしたいので、皆さんのご協力をよろしくお願いします」と語るとともに、会長に選ばれた現在の心境を詩吟に託して、朗々と詠じ、大きな拍手を浴びた。
 新会員の一人神谷龍典ハワイ解脱会開教師も「我が教会の開祖もお世話になった方への感謝を忘れてはならないと教えています。日系社会の礎となられた方々への感謝の気持ちを忘れないようにしたい」と述べた。
 余興は、辻原一枝夫人が日本舞踊を披露、97歳の中村時雄氏は声量豊かに詩吟を朗詠、パーティーに興を添えた。
 最後に後藤連絡官による「海上自衛隊の現状と今後」と題する講演があり、盛況のうちに閉会となった。