ブラジル選手権=コリンチャンス優勝=チームワークで一丸に=ソクラテスにも捧げる
ニッケイ新聞 2011年12月6日付け
サッカー・ブラジル選手権最終節の4日、コリンチャンスが6年ぶり5度目の優勝を果し、サンパウロ市が歓喜に沸いた。5日付伯字紙が報じた。
今季、終始好調だったコリンチャンスは7試合目で首位に立って以来上位グループにつけ、26試合目以降はヴァスコ・ダ・ガマ(ヴァスコ)と抜きつ抜かれつの熾烈な首位争い。38試合目となる4日の最終戦では、コリンチャンスがパルメイラスに勝つか引き分け、もしくはパルメイラスに敗れても、ヴァスコがフラメンゴに敗れるか引き分ければ優勝することになっていた。
だが、4日未明にコリンチャンスに思わぬ訃報が届いた。同チームOBで70〜80年代のブラジルサッカー界の伝説的選手だったソクラテスが急死。パカエンブー・スタジアムでのパルメイラス戦は、ソクラテスに1分の黙祷を捧げてからはじまった。
試合は優勝へのプレッシャーで硬くなったコリンチャンス陣営をパルメイラスが積極的に攻める展開となり、敵陣営でパスを回す戦術のコリンチャンスのパターンに待ちこめない。前半29分にはヴァスコが1点先制の報も入り、緊張も走った。
だが、後半9分、ヴァスコが同点に追いつかれたとの報が入るとパカエンブーに歓声が湧き、コリンチャンスとパルメイラスの試合も白熱化。パルメイラスのヴァルディヴィア、コリンチャンスのヴァラスがレッドカード1発退場、イエローカードも8枚飛び出すラフな試合になったが、試合終了を待たずしてヴァスコが引き分けて、コリンチャンス優勝が決定。最終戦はそのまま0—0で引き分けた。
今季のコリンチャンスは飛びぬけた選手がいないのをチームプレイで見事に補い、昨年から指揮をとるチチ監督の手腕への評価が高まった。この優勝は、既にブラジル・サッカー連盟での要職就任が決まっているアンドレス・サンチェス会長へのはなむけともなり、同会長は試合後に選手たちに胴上げされた。
最終節を終え、来季のリベルタドーレス杯出場はコリンチャンス、ヴァスコ、フルミネンセ、フラメンゴ、インテルナシオナル、サントスの6チームと決定。最終戦で4—1と奮闘したサンパウロはリ杯出場権を逃し、来季の建て直しを胸に誓った。また、アトレチコ・パラナエンセなど4チームは2部降格が決まった。