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降伏に見せかけ軍警射殺=防弾装備を撮影班に貸す?
ニッケイ新聞 2011年12月10日付け
勤務時間を終えようとしていたところで人質立てこもり現場に急遽駆り出された軍警が、防弾チョッキを着用していなかったため胸を撃たれて死亡したと、9日付伯字紙が報じた。
死亡したのはサンパウロ市軍警第一大隊の副司令官、サンドロ・モレッティ・シウヴァ・アンドラーデさん(46)。アンドラーデさんは7日夜7時頃、その日の勤務をちょうど終えようとしていたところで、サンパウロ市南部のジャルジン・ヘジーナの建設資材倉庫に強盗が侵入したとの報を受け、現場にかけつけた。
強盗は3人組で、7人の人質と共に建設資材店の倉庫に立てこもっていた。アンドラーデさんが約1時間交渉を行ったが、犯人はいったん降伏したと見せかけ、軍警たちに突然発砲。1発はアンドラーデさんの左腕を通過し胸を直撃し、病院に運ばれたが死亡した。また、アウレリオ・カヴァルカンチさん(42)も防弾チョッキを通過した銃弾で腹部を負傷した。
アンドラーデさんはユニフォームは着用していたものの、急な発動だったために防弾チョッキを忘れていたという。後に防弾チョッキが現場に届けられたものの、アンドラーデさんはそれを、犯人の「マスコミを連れて来い」との要求で現地に来ていたTVバンデイランチスの撮影班に譲っていたという。
また、犯人のうち2人は逃走したが、リーダー格のオスマール・ジョセ・ソアレス容疑者(30)は、軍警らの発砲を8発浴びて死亡した。同容疑者は今年1月にグアルーリョスにあるアドリアーノ・マレイ監獄から逃走した脱獄犯で、窃盗から麻薬取引、ギャング団の結成などを行った要注意犯罪者だった。