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ニッケイ新聞 2011年12月10日付け

 日伯両国で公的年金の加入年数を通算できる「日伯社会保障協定」が来年3月1日から発効されることになった。日本では衆参両院で5月に承認、ブラジル側では上院の判断を待つのみとなっていた。これにより両国間の行き来がより容易になるとみられる。日本はすでにドイツ、英国、韓国、米国、ベルギー、フランス、カナダ、豪州、オランダ、チェコ、スペイン、アイルランドと協定を結んでおり、ブラジルは13番目。商用数次ビザの緩和もあり、両国間のさらなる交流が期待されそうだ。
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 NAK主催の「ブラジル紅白歌合戦」。震災特番で被災地の様子を切々と語った中沢宏一・宮城県人会長。終盤「北国の春」のイントロと同時に北川朗久名誉会長が「中沢さんの十八番。歌って頂きましょう!」と紹介。照れながら尻ごみすると見せかけ、マイクを持たされると、すぐに遠くを見据え歌唱モードに。凄い声量で歌い上げながら、心はあの古里に帰っていたに違いない。
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 青空学級が採用する生活療法は、武蔵野東学園(東京都武蔵野市)から導入したもの。同学園で指導員を務めた後、北南米で療法普及に注力した三枝たか子さんが同学級の設立に携わった。今年9月に来伯し学園を訪問、「『子どもの地域行事への参加が増えて行動範囲が広がった』と開設当初は暗い表情だった保護者が喜んでいたのが印象的だった」と学級成長への喜びを込めたメッセージを贈った。