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アマゾンの魅力を知って=アマゾナス州観光公社が=日本語でガイドブック制作=観光客の誘致を目的に

ニッケイ新聞 2011年12月13日付け

 【マナウス発=田中詩穂記者】アマゾナス州立観光公社「アマゾナスツール」(オレーニ・ブラガ社長)がこのほど、日本人観光客誘致を目的に日本語版ガイドブックを刊行し、ランサメントを6日夜、州都マナウス市内の西部アマゾン日伯協会(錦戸健会長)の会館で行った。この日は同会館で在マナウス総領事館(長沼始総領事)主催の天皇誕生日祝賀会が開かれており、州政府や市役所、地元警察関係者に加え同市に進出している日本企業や近隣日系団体の関係者が多く訪れ、完成を祝った。

 全263頁でオールカラー。地図や主要ホテル、レストラン、旅行会社の情報、同州の地理や歴史、料理、動物、植物に加え、旅行に際しての注意点なども網羅している。
 編集・制作を行ったのはサンパウロ市の「Empresa das Artes」社。マナウスに工場のあるホンダ社から資金援助を受け、翻訳家の松村ウンベルト氏が日本語翻訳、校正はUSP日本文化研究所が担当した。
 03年の州観光業促進プロジェクトが発足以来、ガイドブックは英、ポ、仏、独、中、西語の6カ国語版で既に刊行されており、日本語版は7番目。
 アマゾナスツールの販売促進部長のジョアン・アラウージョ氏(48)によれば「同州に最も多く訪れるのは米国人で、2番目はドイツ人、日本人は6番目」だという。
 「アマゾナス州はブラジルに来る日本人の間でリオ、イグアスの滝に次ぐ人気。遠いためになかなか足を運ぶ人が少ないが、観光客を増やすには、観光情報を母国語で提供することが必要だと思った」と目的を語り、ファビオ・アヴィラ社長(53)はサンパウロから駆けつけ「アマゾナス州の魅力を日本人にもっと知ってもらえれば」と意気込む。
 初版として一千部印刷、「Empresas das Artes」社のウェブサイトで35レアルで販売中。州内のバンカ、書店では既に店頭に並んでいる。今後全国への販売展開も行われる予定。
 連絡先はアマゾナスツール(Amazonastur – Empresa Estadual de Turismo、電話=92・2123・3801、HP=www.visitamazonas.am.gov.br)、Empresas das Artes(電話=11・3159・4448、HP=www.empresadasartes.com.br