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サンパウロ市で減らない人身事故=横断歩道と信号の無視目立つ
ニッケイ新聞 2011年12月14日付け
今年5月にサンパウロ市セントロではじまった歩行者保護プログラムにも関わらず、人身事故の数は減少してないと13日付エスタード紙が報じている。
サンパウロ市交通技術公社(CET)によると、1月から8月にもっとも人身事故が多かった10の通りのうち六つは昨年同期より事故が増えたという。また、人身事故が増えているのは、プログラムが行き届いていない周辺地域がほとんどだという。
今年最も事故が多かったのはサンパウロ市東部のサポペンバ大通りで、市内最長の45キロの道路は、道の両側が多くの店で賑わう箇所があるため、横断歩道を無視し、混雑する車の間をぬって渡ろうとする人が多いという。
また、アグア・ラザ地区内の同大通りは、信号が200メートルおきにあるが、エスタード紙記者取材の折には、そのうち二つが故障しており、多くの高齢者が道を渡れずに待っていた。
また、プログラムが徹底しているサンパウロ市セントロでも、サンジョアン大通りでは前年比プラス1の32件の人身事故が起きている。その理由は明らかにされていないが、エスタード紙記者取材時には、イピランガ大通りにほど近い交差点で、横断歩道無視と赤信号横断が見られた。通行者の一人は、この通りは青信号の時間が短く、赤信号での待ち時間が長いという。
CETのルイス・デ・カルヴァーリョ・モンタンス局長は「経済活性化で車も人も増えており、人身事故件数が以前の水準に保たれているだけでも御の字だ」という。
またCETによると、プログラム導入後の5月11日から8月31日までの人身事故による死者の数は、昨年同期比で41・7%減ったという。