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サンパウロ州サッカー協会大使に=三浦知良選手が来伯=商議所忘年会で抱負語る=「温かい日系社会に感謝」

ニッケイ新聞 2011年12月14日付け

 「ブラジルを離れて20年以上経っても僕を温かく受け入れてくれる日本人、日系社会に感謝したい」—。日本のプロサッカー界を牽引してきた〃キングカズ〃こと横浜FCの三浦知良選手(44、静岡)が来伯中の8日、特別ゲストとして参加したブラジル日本商工会議所の忘年会でそう挨拶した。7日には「サンパウロ州サッカー協会日本地区公式代表大使」への就任が決まったこともあり、日伯サッカー交流での更なる活発化が期待される。
 
 今後、同州のサッカーの魅力を日本で広めていく役割を担っていくことになる。関係者によれば、同連盟は今後、全国を統括するブラジルサッカー連盟(CBF)のサッカー親善大使に三浦選手の就任を薦める話もあるという。
 商議所の忘年会にスーツ姿で現れた三浦選手に会場は興奮を隠しきれず、写真やサインを求める会員や家族が囲んだ。
 三浦選手はお辞儀の時にマイクを頭にぶつけるパフォーマンスで場を和ませ「ブラジルでは8年間プレーした。こうして今でも受け入れてくれることは、ブラジルに残したものがまだあるのかなと思う」と話した。
 7日に古巣サントスFCを訪問「とても歓迎してもらえた。当時監督だったペペとも挨拶できた」と喜びを語った。
 また、三浦選手が初のプロ契約を結んだキンゼ・デ・ジャウーも訪れ「プレーのオファーを毎年くれる。今回もトレーニングをするだけだが、いつかプレーしたい」と話すなど、各地での繋がりをアピールする内容となった。
 日本で開催されているクラブW杯の大使でもある三浦選手は「大会がなければもっとブラジルに滞在したかった」と笑顔で話し「来年は45歳。現役を続けてやっていきたい」と抱負を語った。