ニッケイ新聞 2011年12月23日付け
上院が20日、ジウマ政権の最重要案件である政府経費自由枠(DRU)の15年までの延長を承認したと21日付伯字紙が報じた。
政府経費自由枠は、連邦税収の20%を政府の自由裁量で使用出来る仕組みで、来年度は620億レアルが対象となる。
DRUの延長は現政権の最重要課題の一つで、ジウマ大統領には今年最大の勝利といえるが、下院への送付が8月だったために上院審議が休会直前となるなどの不手際により、連邦議員が提出した法案への経費の払出し承認を強く迫られた事で、緊縮財政を謳った政権初年は、年末の歳出増加が不可避となった。