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文協=辰年、日伯交流の飛躍を=約3百人が新年を寿ぐ

ニッケイ新聞 2012年1月4日付け

 日系5団体と在聖日本国総領事館が共催する「新年祝賀会」が元旦午前10時から、文協大講堂で催された。大部一秋総領事ら各団体代表が訪れたほか、約300人が新年を祝った。
 冒頭の挨拶で木多喜八郎文協会長は「昨年3月に発生した東日本大震災に対する義捐金活動が温かい協力のお陰で成功裏に終わったことを感謝したい」と振り返った。
 大部総領事は「今年は辰年で躍進の年。日伯の交流をあらゆる面で拡大したい」と話した。
 文協女声合唱団のリードにより、日伯両国歌を斉唱、ブラジル国歌では栄子総領事夫人も壇上に立って合唱、続けて「一月一日」を唱和した。
 園田昭憲県連会長の音頭で万歳三唱。大サロンに会場を移し、菊地義治援協会長の音頭で乾杯となった。日本食やお雑煮が振舞われるなか、歓談が続いた。
 日本貿易振興機構(JETRO)サンパウロセンターの澤田吉啓所長は「12年は商用数次ビザの期間延長で大きく前進する」と日系企業の飛躍を期待しつつも「実際の手続きにかかる時間や手間、延長の審査基準など運用面に注視していきたい」と語った。
 大学3年生の岩永理恵さん(21、三世)は「声優という夢のため、昨年は休学して訪日したが、ライバルの多さに現実を知り、キッパリ諦められました。今年は会計学をしっかり学びたい」と抱負を語っていた。