ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 11年インフレは6・5%=目標内だが上限ギリギリ

11年インフレは6・5%=目標内だが上限ギリギリ

ニッケイ新聞 2012年1月7日付け

 2011年のインフレは、政府目標上限の6・5%で終わったことがわかった。6日付ブラジルサイトが報じている。
 ブラジル地理統計院(IBGE)によると、2011年の拡大消費者物価指数(IPCA)は6・5%となった。これは7・6%を記録した2004年以来の高い数値となった。
 この6・5%という数字は、政府目標の4・5%に上下2%の誤差を設けた上限となり、政府目標はかろうじて達成されたことになる。12月のICPAが0・5%と、0・52%だった11月より下がったことで6・5%にとどまった。
 項目別にICPAを見た場合、最高値を記録したのは航空券で52・91%に及んだ。これはジェット燃料であるケロシンの価格高騰が原因であるとされる。
 食費は一昨年の10・39%から7・18%と全体的な数値は下がったとはいえ、外食費の値上がりは10・49%と依然高い。これは雇用や所得が増えたことで外食をする人や機会が増えたことに起因すると見られている。また、交通費も都心部のバスが8・09%など、全体で6%あまり上昇した。
 サービス関係は、家政婦など家庭内労働者の賃金が11・82%、マニキュアなどの美容サービスが11・29%上昇。第1四半期大幅に上がった教育費は8・09%となっている。医療費も手術費の11・01%を筆頭に数値が高い。また、住宅賃貸料は11・01%上昇したものの、工業製品税(IPI)減税の影響で、住居費は前年度の3・53%から0%に下がっている。
 また、地区別では、インフレ率の最も高かったのはクリチーバの7・13%、最小はベレンの4・74%だった。