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ボリビア=先住民語の授業も義務化=対応に苦慮する移住地学校

ニッケイ新聞 2012年1月7日付け

 【ABJ通信11年12月号】(El Deber11月19日付けより翻訳)2012年度からはすべての学校で生来の言葉を教えることになる。
 県教育庁のバルトロメ・プマ氏の発表によれば、チャコ・クルセニョ地区に所属する学校ではグアラニー語を、チキタニア地区に所属する学校ではベッシロ語を、北方地区に所属する学校ではケチュア語を、グアラヨス地区に所属する学校ではグアラニー語を一教科として教えることが義務化された。
 また、サンタクルス市内にある学校や、その他の都市部にある学校では、その学校の生徒が一番多く使用する第2言語が教科となる。誰がこの授業を受け持つのかという問題も生じてくるが、すべての学校で効率的に実現できるのかという疑問も残る。
 また、成績の評価についても改正があった。今年度までは1から70で評価されていたが、来年度からは100で評価され、1から50までが学力不足(Insuficiente)、51から70が能力あり(Suficiente)、71から90までが有効、91から100が飛び抜けた能力(Sobresaliente)と成績を評価することになった。
 【サンファン日ポ協会会長のヒトコト】学園協定校手続きにおいても、日本語という特別な授業科目の有無などに関心なく、それよりもアイマラ語とかケチュア語などのインディヘナ語を優先するように、との説明を受けている。
 また、全日制といった特色も、認められず、全国の学校はすべて半日制であることから半日制にすべきであり、地区に生徒が多くおり、地区に教育施設が不足していれば、午後の部も併設して地区住民一般の生徒の教育に寄与するように、との考え方である。
 日本人移住地ということであるがため、午後からは日本語教育を私立的に開校する必要も、今後の課題となりつつある。