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ニッケイ新聞 2012年1月7日付け

 日本人が商用や観光以外で一定期間、ブラジルに滞在する方法は非常に限られている。今後、両国間の人材交流を活発化するためには、欧米諸国を中心に複数の国で発給されているワーキングホリデービザなどがあってもいいのでは。今年、最長3年間有効の商用数次ビザ発給が始まり、ビザ問題解決の糸口になるとみられていたが…。ビジネス界同様、コロニアからも声を上げてもいい!?
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 北伯日本語センター発行のアマゾン入植80周年記念文集『アマゾンの学び舎』2冊がベレンに派遣されていた中瀬洋子元シニアボランティアによって両陛下に手渡された。汎アマゾニア協会の会報「パンアマゾニア」に寄せられた中瀬さんの報告によれば、昨年3月、元シニアらが両陛下と接見した際、同文集をめくりながら、北伯の日本語教育の現状や歴史を説明。陛下は「ゆっくり読ませていただきます」と笑顔で受け取られたという。アサイー、ピラルクーの舌にまで話題に上がり、笑い声も起きたとか。この日はまさに震災前日。中瀬さんは「一日ずれていたら…」と文集を渡せた縁をかみ締めているよう。
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 日系パラセホテル前のガレリアの店舗がどんどん移転し、日本の地方都市でよくみる〃シャッター通り〃の様相。ビデオレンタルの「トミ商会」もすでに店じまい。移転先はサンジョアキン街の仏心寺の隣にあるガレリアだそう。入り口には日系人の経営するバール、革製品修理屋、キタンダなどもある。メトロにも近いし、新たな日系ガレリアとして賑わってほしいもの。