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ENEMで採点やり直し=大量の作文が無効にされ

ニッケイ新聞 2012年1月17日付け

 昨年10月に行われた国家高等教育試験(ENEM)で、生徒の申し出による採点見直しが行われていたことや、13万8千人の受験者の作文が無効とされていたことが判明した。16日付エスタード紙が報じた。
 教育省は、昨年12月30日、サンパウロ州とベロ・オリゾンテの受験者の作文で、ENEM実施開始以来初の採点見直しを行ったことを認めていた。
 だが、採点の見直しは2人に対してだけではなかった。昨年12月30日にブラジリア大学選抜試験センター(Cespe/Unb)が作成した「2011年度のENEM受験者における新しい状況」というレポートには、採点を見直した受験者として、教育省がいう2人を含む、129人の氏名が記されていた。これらは問い合わせのあった受験者の名前を全て記したものだという。
 ベロ・オリゾンテの受験者の一人は「書いたはずの作文が白紙提出扱いになっていた」と語っているが、国立教育研究院(Inep)によると、何らかの理由で無効とされたのは13万8千人の作文で、5万1千人の生徒に0点がついていた。作文は唯一コンピューター採点が行われないもので2〜3人の採点者が審査するが、明確な基準がなく、内部でも問題となっていた。作文は0点から1千点で評価され、その平均が点数となる。
 ENEMは昨年10月にも、09年に行ったプレ・テストの問題が出回り、その問題がENEMでも出題されたことが発覚しており、今年度2度目の不祥事となる。
 また、今年のENEMの結果を対象とする大学の募集人員は95大学、10万8527人に及ぶことから、採点上大きな比重のかかる作文での採点無効は公正な判断に欠けるものといえる。

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