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日英ポの会計用語集が完成=PwC社が商議所と共同で発刊=「日伯ビジネスのツールに」

ニッケイ新聞 2012年1月17日付け

 ブラジル日本商工会議所(近藤正樹会頭)と、ロンドンを本拠地とする世界4大会計事務所の一つ、プライスウォーターハウスクーパーズ(PwC)社がこのほど、日本の進出企業、会計財務専門家や学生向けに3カ国語(日英ポ語)対訳の会計用語集を発刊した。 同社サンパウロ・オフィスで日系企業ビジネス・サポートを担当する坂間カロリーナさん、会議所の平田藤義事務局長が報告のため本紙を訪れた。
 ポケットサイズで約900の会計用語を日本語、ポ語から引くことができ、用語の普遍的な理解と意味を確認できるよう、英語での対応表現が同時にわかるようになっている。また漢字を不得手とする人のために、日本語はローマ字でも表記されている。
 巻末にはニュースなどで頻出するブラジルの略語集も備えている。
 約30年前に発刊した会計用語集の改訂版発行を07年に会議所が企画し、PwC社が翌年、移民百周年記念として日ポ英のビジネス用語小辞典の共同制作をもちかけた。
 以降、検討が進められてきたが、一昨年の時点で、校正や監修で発刊にはかなりの時間を要すると判断されたため、ひとまず会計の用語のみを網羅した用語集を作成することとなった。
 用語集は3500部発行され、そのうち1200部が会議所に無償提供された。平田事務局長は「こういう用語集がずっと必要でした。日ポ両語から引けるので非常に実用的」と完成を喜んだ。
 また、同社の会員企業各社、一般の会計の専門学部がある大学や総合大学の図書館に配布される。坂間氏は「ぜひ多くの方に利用してもらえれば」と呼びかけた。
 非売品で、一般向けの販売はされない。
 問い合わせは坂間さん(電話=11・3674・2434、メール=carolina.sakama@br.pwc.com)まで。