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写真家 仁尾さんが個展開く=FUNARTEで21日から
ニッケイ新聞 2012年1月18日付け
サンパウロを拠点に活動する日本人写真家・仁尾帯刀さん(40、兵庫)が昨年、「FUNARTE現代美術賞」を受賞した作品群『Escultura do Inconsciente(無意識の彫刻)』の個展が21日から、ギャラリー「FUNARTE SaoPaulo」(Alameda Nothmann, 1058, Santa Cecilia)で開かれる。入場無料。2月24日まで。
2006年から取りためてきたサンパウロ市内の建造物の写真25点。普段の生活では見過ごされがちな朽ちた建物や建設中のビルなどを収めた。
目まぐるしい発展を遂げるサンパウロが生んだ『作り手が意図しない造形』『忘れ去られたまま消えゆく建築物の風景』のメッセージをタイトルに込める。
「写真は撮るだけではなく対話が大切。建物がある場所の歴史や、自分とこの街の関係に思いをめぐらせてもらえたら」と来場を呼びかける。
オープニングは21日午後4時から。展示は午後2時から10時まで。
問い合わせはFUNARTE(11・3662・5177)まで。