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アラゴアス=下議殺害事件の判決下る=13年の遺族の願い結実

ニッケイ新聞 2012年1月20日付け

 【既報関連】アラゴアス州で13年前に起きたセシ・クーニャ下議夫妻と親族2人殺害事件の陪審裁判が、19日朝結審となり、5人の容疑者に75〜105年の実刑判決が言い渡された。
 19日付G1サイトによると、16日に始まった陪審裁判が終わったのは、19日朝7時過ぎで、検察と弁護側の双方が論を戦わせる事23時間という裁判は、判決文の読み上げるのにも2時間かかったという。
 1998年の選挙で再選したクーニャ下議が妹夫婦訪問中に二人組に襲われ、射殺された事件は全国に知れ渡ったが、その裁判は延期、延期が続き、13年を経ての判決となった。
 クーニャ下議が死亡した事で恩恵を受け、首謀者とみなされていたタウヴァネ・アウブケルケ・ネット元下議は、裁判でも無罪を主張。当時の州知事が関与した事件だとまで言い立てたが、7人の陪審員は同氏の言い分を却下し、103年4カ月の刑を言い渡した。
 その他の容疑者は、実行犯の2人が105年、残る2人には87年3カ月、75年7カ月の刑が言い渡され、遺族への慰謝料の支払いも命じられた。弁護側は元下議は医師でもあり、特別房に入れるよう要請した上、即座に上告したという。

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