ニッケイ新聞 2012年1月25日付け
サンパウロ市市制458周年を迎える今日、サンパウロ市を代表する公園やコンサート・ホールでは、例年のように大物歌手のコンサートなどが行われる。24日付伯字紙が報じている。
エスタード紙によると、今年のイベントのメインと目されているのは、セントロのレプブリカ広場で行われるネイ・マットグロッソのコンサート。1970年代初頭にバンド、セコス&モリャードスでデビューして以来、中性的な歌声と奇抜で芸術的な衣装で常に話題を振りまいて来たネイは、70歳を迎えた現在も健在。発表されたばかりの最新アルバム「Beijo Bandido」で披露した、彼なりの新しいタンゴを堪能できるステージとなりそうだ。公演は午後8時からで入場料は無料。
また、ジュヴェントゥーデ公園では、80〜90年代のブラジルロックを牽引した3人組重鎮バンド、パララマス・ド・スセッソの公演が午後6時より無料で行われる。またSESCインテルラゴスでは、同じく80年代のブラジルロックの人気男性シンガー、ロバオンが午後4時より公演で入場料は1〜7レアル。近年も爆弾発言が新聞をにぎわすことの多いロバオンはその言動にも注目だ。
近年、ブラジルでもっとも人気のセルタネージャの公演はセントロのヴァーレ・ド・アニャンガバウーで行われ、ヒット曲多数の2人組ジョアン・ボスコ&ヴィニシウスと、22歳のセルタネージャ界のアイドル、グスターヴォ・リマなどが出演する。入場は無料。
ベラ・ビスタ地区のセルジオ・カルドーゾ劇場ではジャズ・シンフォニー・オーケストラが午後9時よりコンサート。こちらも入場は無料。
また、イビラプエラ公園のアフロ・ブラジル博物館では午後1時より、サンパウロ市の歴史を写真その他の貴重な資料で振り返る展示会を開催。入場は無料。マリオ・デ・アンドラーデ図書館でもサンパウロ市にちなんだ展示会を午前9時から行い、午後4時にはミュージカル「Chorando Jazz」を上演する。こちらも入場は無料だ。
なお本日の公共交通網は、地下鉄が午前4時40分から24時まで、日曜日の運行スケジュールで運行する。またバスは土曜日とほぼ同じスケジュールで、平日の7割程度動くという。