ニッケイ新聞 2012年1月25日付け
リオ・グランデ・ド・スル州での「テーマ別社会フォーラム2012」が24日からはじまり、様々な社会問題についての討論が29日まで行われる。24日付G1サイトなどが報じている。
会場は州都ポルト・アレグレとカノアス、サンレオポルド、ノーヴォ・アンブルゴの各市で、討論会のほか、シンポジウムやコンサート、芸術作品の展示会など約900の催しが行われる。
今回の目玉は、26日にホセ・ムジカ・ウルグアイ大統領と共にポルト・アレグレのジガンチーニョ体育館でのパネル・ディスカッションに参加するジウマ大統領。タルソ・ジェンロ州知事は27日午後2時から行われるパネル・ディスカッション「民主主義の意識」に参加する。
新企画は「オス・ムンドス」と呼ばれる公開討論会で、国際的な経済危機と雇用創出について語り合う「雇用」、誰もがアクセスできる保健政策について問う「健康」、国内外での女性への暴力問題を中心に、給与の性格差、女性による起業などについて話し合う「女性」などが主なテーマ。「黒人」の宗教、若者、文化、環境や健康についての討論はキロンボ・オリヴェイラ・シウヴェイラで行われる。
また、カイス・ド・ポルトのアルマゼーン07では子供フォーラムが開かれ、子供たちは図書館やおもちゃ博物館で遊ぶことが可能。また、文化プログラムとしてジルベルト・ジルなどのコンサートも行われる。
今回のフォーラムは、6月に開かれる「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」と並行して持たれる社会運動家たちの「民衆首脳会議」の準備会合としての意味ももっており、主催者は5万人の来場を期待している。