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市制記念日にカサビ受難=大統領からは賞賛受けるも

ニッケイ新聞 2012年1月28日付け

 25日に市制458周年を祝ったサンパウロ市で、カサビサンパウロ市長に生卵の洗礼。セー広場の大聖堂でのミサの後に起きた事件の様子は、25日のテレビや26日の新聞紙上でも報道された。
 セー広場では当日、クラコランジアの麻薬常用者取り締まりのあり方などに対する抗議行動が行われ、集まった市民が、大聖堂の裏側から出て公用社に乗り込もうとするカサビ市長や警備員らに生卵を投げつけた。
 カサビ市長の支持率は昨年の世論調査でも落込んでおり、当日は、〃史上最悪の市長〃と書いた特大の表彰状を渡そうという動きもあったほど。
 労働者党との選挙協力を申し入れたことなどもあり、サンパウロ市訪問中のジウマ大統領に「異なったグループを一つにしようとした人物」と賞賛されたものの、同党関係者は協力に難色を示しており、残り僅かな任期中は、社会民主党の舵取りも含め、難航が予想される1日だったようだ。