ニッケイ新聞 2012年1月31日付け
南米産業開発青年隊協会(以下、南青協)の定期総会が21日、秋田県人会で開催され、第一副会長を8年間務めた早川量通氏が新会長に選ばれた。
早川氏は「ブラジルに種を蒔いてくれた長沢亮太先生や先輩たちの頑張りを、自分の代で終らせることのないよう二、三世を呼び込みたい」と語り、隊員やその家族の繋がりの緊密化を図る方針を述べた。
5年間会長を務めた盆子原国彦さんは、副会長を務める在ブラジル原爆被爆者協会の活動に専念したいことを辞任の理由に挙げた。
報告では、現在制作中の記念誌は4月に完成予定であることが発表され、パラナ州セーラ・ドス・ドウラードス地方にあった訓練所の入口に碑を設置するため、ドウラジーナ市役所に許可を申請していたが、その結果も4月ごろ明らかになる見込みだ。
新年度の主な事業予定は、4月中旬以降にパラナ支部で親睦会、グァタパラ入植祭(7月)、花見も兼ね、昨年円光寺内に建立した慰霊碑参拝を予定している。
またコチア青年産業組合の専務理事で、南青協のブラジル受け入れ機関設立に携わった下元健吉氏の胸像が据えられるサンパウロ州立ケンキチ・シモモト学校との交流も検討する考えだ。
31人が出席。2011度事業報告および会計報告、パラナ支部の経過報告もあった。
総会後は祝賀会を開き、昼食を取りながら持ち寄った景品でビンゴを楽しみ、親睦を深めた。
新役員は次の通り。
【会長】早川量通【副会長】長田誉歳、藤岡忠三【会計】長田誉歳、佐藤勝【書記】加藤武男、【総務】盆子原国彦【相談役】曽我義成、斉藤重雄、牧野行哲、坂本円二【監査】有田稔、鈴木源治。