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ブラジル人一家5人が犠牲に=米フロリダでの玉突き事故

ニッケイ新聞 2012年2月1日付け

 1月29日に米国フロリダ州北部でトレーラーなどの大型車や乗用車10数台の事故があり、ブラジル人家族5人を含む10人の死者と18人の負傷者が出た。1月31日付伯字紙が報じた。
 死亡したブラジル人5人は、米国ジョージア州にある福音派教会のジョゼ・カルモ・ジュニオール牧師と妻のアドリアーナさん、娘のレチシアさん、牧師の兄弟のエジソンさんとその妻ローゼさんで、フロリダ州オーランドに近いゲーンズヴィル市で行われた教会のカンファレンスからの帰りに事故に巻き込まれた。
 また、同一家の15歳になる別の娘は助かったが、重傷で入院中だ。また、この他にも2人のブラジル人が負傷している。
 この事故は29日夜、フロリダ州を縦断する高速道路で起き、警察は23時30分頃第一報を受けたが、濃霧や煙で視界が遮られ、消防の現場到着は午前4時20分頃。消防隊は現場での叫び声や非常灯を手がかりに救出作業を進めざるを得なかったという。また、事故の数時間前には高速道路の近くで山火事が発生していたため、通行は一時禁止されていた。
 事故に巻き込まれ、大破した大型トラックは可燃性物質を積んでおり、少なくとも6台の車が炎上。事故現場にはそのほか12台の車が止まった状態で、事故車の破片は1キロ半以上の範囲に飛び散っていた。
 ジュニオール牧師はゴイアス州ゴイアニア出身で、1999年にジョージア州にあるレスタウラソン国際教会に就任。ジョージア州はブラジルからの移住者が急増している地域で、10万人以上のブラジル出身者が居住していると見られている。

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