ニッケイ新聞 2012年2月1日付け
リオ州の港で1月30日朝、作業員1人が死亡、2人が負傷という爆発事故が起きた。
1月31日付伯字紙などによると、爆発が起きたのは10時半頃で、詳しい原因は調査中だが、ペトロブラス社の製油所に運び込むはずの派生品が漏れ、雨水などの処理施設に流れ込んで気化、事故に遭った3人が保守作業を行おうとして散った火花に引火して爆発したと見られている。
また、31日付G1サイトによれば、同日朝8時半頃、サンパウロ州沖約300キロのサントス堆積盆地で、原油採掘船のパイプがはずれるか破損する事故が起き、160バレルの原油が流出した。
採掘していたのは岩塩層下の原油で、原油が漏れたのは深さ約2140メートルの海底だ。
ペトロブラスによれば、安全装置が働き採掘作業は自動的に停止したため、これ以上原油が漏れる心配はなく、流出した原油が海岸に達する危険性もないというが、昨年11月に、隣接するカンポス盆地フラーデ油田で原油流出事故が起きたばかりでもあり、採掘や輸送などに不安が募る。