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■訃報■マナウスATS=陣内衛氏

ニッケイ新聞 2012年2月1日付け

 北伯地方の日系旅行社の草分け『アマゾン・トラベル・サービス』を創業した陣内衛さん(佐賀)が、脳溢血のため昨年12月31日、アマゾナス州マナウス市内のジョアン・ルーシオ病院で亡くなった。行年79。
 22日に自宅で転倒、検査で脳内出血が認められ、二度の手術が行われていた。
 70年に妻節子さんと自由渡航で来伯し、同年にベレンで同旅行社を始めた。80年頃にマナウス支店を開き、97年には『ATSツール』として独立し、マナウスに居を移した。
 10年以上にわたり日本ブラジル交流協会の研修生を引き受けており、99年に同社で研修、現在社長を務める島準さん(43、東京)は「陣内さんを頼りにアマゾンにくる人も多かった。温厚でいつも笑顔、仏のような人だった」とその人柄を偲んだ。
 葬儀は1月1日に営まれ、同市内のサン・ジョアン・バチスタ墓地に埋葬された。四十九日法要は16日にマナウス市内の自宅で執り行う。