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サンパウロ市で電撃誘拐深刻化=市警が特別対策本部を設置

ニッケイ新聞 2012年2月2日付け

 人質を短時間拘束し、カードで現金を引き落とさせる「電撃誘拐」の被害が、サンパウロ市で問題となっていると、1日付フォーリャ紙が報じている。
 同紙によると、2011年にサンパウロ市で発生した電撃誘拐は111件で、うち54件が南部に集中していた。他の地区は、西部23件、東部14件、セントロ11件、北部9件となっている。
 また、最も被害届けが多かった警察は西部ラッパの9件で、次いで南部ヴィラ・クレメンチーノの7件。中流家庭居住地で知られるピニェイロスとペルジゼスの2地区(共に西部)が各5件でそれに続く。
 電撃誘拐の発生が最も少ないのは0〜6時の6件で、18時から24時は54件と最も多くなっている。ブラジル銀行連盟(Febraban)は昨年5月から22時から午前6時までの現金引き落とし額を300レアルまでに制限しており、多くの銀行が21時もしくは22時以降の現金引き落としサービスを控えている。深夜でも現金引き落としが可能なのは、空港やガソリンスタンド、コンビニエンスストアとなっている。
 また、昨年の場合、111件の電撃誘拐が起きているにもかかわらず、逮捕者はわずか6人。市警では電撃誘拐対策を強化するため、10日以内に対策本部を設け、30人の警察官を配置する。殺人犯罪・人身保護担当課の誘拐対策班との連携を密に行うという。
 「同じ犯罪グループが何度も電撃誘拐を繰り返している。犯罪者を特定して捕まえれば同種の犯罪は減るが、有罪判決を勝ち取るには、綿密な捜査で有力な証拠を手に入れる必要がある」とマルコス・カルネイロ・リマ市警部長は語っている。

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