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化学物質漏れ4人死亡=南麻州の食品加工会社で

ニッケイ新聞 2012年2月3日付け

 南マット・グロッソ州東部バタグアスのMarfrig社で1月31日朝、有毒ガスが漏れ、作業員4人が死亡、28人が中毒にかかるという事故が起きた。
 1日付エスタード紙やサイトによれば、事故現場は同社の皮なめし工場で、タンク車が搬入した薬品を地下タンクに移す際、爆発音が起き、有毒ガスが発生した。
 一部作業員は、高さ4メートルの所で搬入を手伝っており、ガスを吸い込んで気を失い、落下した人もいたという。
 消防によると、有毒ガスが原因で死亡したのは4人。それ以外に28人が中毒症状を呈し、昏睡状態を起した4人はサンパウロ州プレジデンテ・プルデンテの病院、17人は市内のサンタカーザ病院に入院した。1日現在も入院中の患者は3人だが、工場内には硫化水素ガスが残っており、1日も閉鎖されている。
 事故の原因は市警が調査中。環境警察は有毒ガスが漏れた事に対し100万レアルの罰金を科したが、金額は州環境研究所による評定いかんで変わる可能性もある。
 Marfrig社は世界でも有数の食肉加工会社で、環境保護などでも高く評価されていたが、事故が起きた工場では、専任技師不在などの不備が改めて指摘された。

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