ニッケイ新聞 2012年2月3日付け
ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長)の本部事務所は先月16日、文協ビル3階から5階へ移転し、翌17日から業務を開始している。同階の所有団体であるサンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)との売買契約が終了次第、改装工事に着手する予定で、年内には本会議室や日本祭り用の倉庫などを備えた「県連センター」(仮称)を完成させる。園田会長は「やっと現在の県連の規模にあうような本部ができる」と表情を緩ませた。
1996年5月から利用していた3階部分の旧本部は、事務局と役員会議を開くスペースがあるのみで、年々規模が拡大する日本祭りの資料や荷物などが保管できない状態となっていた。
今月1日に正式に住所変更を行った新本部は約200平米で旧本部の3倍以上。エレベータを背に向かって左側部分は、会長室兼応接室、70人が座れる大会議室となる。右側には事務局、日本祭り用の部屋、資料保管室を置く。
改装工事は売買契約後に着工する予定で、工事完了には4カ月以上かかるとされている。本部の一部分を県人会の事務所として最大3団体まで貸出す計画となっており、現在、埼玉県人会が入居を希望している。
援協側で売却に必要な書類が揃わず、1年にわたって売買契約が遅延したことで、昨年12月に援協が同部分の無償賃貸を提案、契約前の移転が決まった。具志堅茂信援協元事務局長によれば、書類は先月10日に揃っていることから、正式契約は時間の問題と見られている。