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サンパウロ市=医薬品窃盗団を摘発=癌治療薬が大量に盗まれる
ニッケイ新聞 2012年2月4日付け
癌治療薬などの高額な薬品をサンパウロ市の病院から盗み出し、サンパウロ州やリオ州で売り捌いていた犯罪集団11人が2日に逮捕された。3日付伯字紙が報じた。
市警と検察庁、州検察局による捜査は6カ月間にわたって続けられ、サンパウロ州とリオ州の5市で、三つの病院職員を含む11人を逮捕した。6カ月間の損害額は1000万レアルと推定されており、3万4千レアルと薬品数十箱、9台の高級車も押収された。なお、残る容疑者8人の捜索は継続して行われている。
今回の犯行の主犯はサンパウロ市ピニェイロスの刑務所に収監中のステファノ・マントヴァーニ・フェルナンデス容疑者で、妻や義兄らに獄中から携帯電話で指示を出していたという。フェルナンデス容疑者は2009年に父親らと共に医薬品窃盗の犯罪を行い、13州に違法販売したことで懲役14年の刑を受けていた。
また、サンパウロ市にある州立ブリガデイロ病院勤務のエリアネ・デ・シスケイラ容疑者はじめ、三つの病院職員が薬品を持ち出した容疑で逮捕された。シスケイラ容疑者の薬品持ち出しは院内の監視カメラで確認されている。私立のブラジル癌管理研究所(IBCC)やサマリターノ病院も被害に遭っている。
今回の犯罪で盗まれていたのは主に癌治療薬で、通常8千レアルするところを1800〜7500レアルで違法販売していたという。
これらの癌治療薬は適切な冷却保存がされておらず、患者の健康に問題を及ぼす可能性がある。
被害にあった病院からは、これまで癌治療薬が不足しているとの苦情はなかったというが、医師たちは厳重な管理をと訴えている。