ニッケイ新聞 2012年2月4日付け
昨年の「にっけい文芸賞」散文賞(佳作)を受賞した『ガリンペイロ(採金夫)体験記』の著者杉本有朋さん(福岡)が2日夜11時頃、肺気腫のためパラナ州ロンドリーナ市内の病院で亡くなった。享年83。
55年に妻と2人で渡伯。79年から85年には、著書執筆のきっかけとなったセーラペーダ金山でガリンペイロ(採金夫)生活を経験した。88年に訪日、埼玉県や愛知県で出稼ぎをした後96年に帰国し年金生活を送っていた。
採金夫生活がたたって肺に持病を持ち、自宅で療養していたが急に容態が悪くなり、今週はじめに入院、腸にがんも見つかっていた。
葬儀は3日にロンドリーナ市内のパルケ・オリベイラ墓地で行われ、マリンガへ出棺された。初七日は未定。