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ブラジル農大会総会=校友大会の開催に力こぶ=移住百年史の編纂も開始

ニッケイ新聞 2012年2月7日付け

 ブラジル東京農大会(沖眞一会長)は6日、「定期総会」を同会館で開催し、32人が出席した。北伯分会(ベレン市)からも山中正二第3副会長、上杉嘉幸相談役が訪れた。
 今年度の2大事業である「ブラジル東京農大会移住史編纂」「東京農業大学海外校友大会inサンパウロ」の進捗状況が報告された。
 初めての同大卒ブラジル移民の到着から1世紀を迎える2014年に完成を予定、資料収集と各会員の基礎調査を進めている。
 池田之彦編集委員長は「海外進出の克明な歴史を農大の歴史に残したい」と熱意を込めて意義を明らかにした。
 ページ数も6、700頁を予定しており10万レアルはかかる見込みだが、同会が準備した予算は半額の5万レであることから、沖会長は「移住史は農大の学生にとっても貴重な資料」と位置づけ、同大に財政支援を交渉する考えだ。
 「海外校友大会inサンパウロ」の日程は、8月28日〜9月1日に決定。代表者会議や基調講演、サンパウロ大学ピラシカーバ農学部のキャンパス見学、エタノール抽出工場コザン社訪問などを実施する。
 汎米内で行なっていた大会を本年度から世界レベルに拡大。世界中のOBに加え、留学生OBの参加も期待する。
 沖会長は「負担は大きいが、次世代に繋げていくため、まずはブラジルが土俵を貸そう。是非、全全員に参加してほしい」と呼びかけた。
 そのほか、前年度の事業・決算および監事報告があった。昨年度の収支は約14万8千レアルで支出は約14万1500レ、約6500レが繰り越された。
 また、逝去した正監事の知久荘之助さんの後を高木雄一さんが、遠方のため退任した角忠三郎さんに代わって竹本彰太さんが補充監事に就任した。