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デカセギ子女の研究に=早稲田の上原さん来伯

ニッケイ新聞 2012年2月8日付け

 早稲田大学大学院の博士課程で日本の公教育を卒業したデカセギ子女のその後を研究している上原美穂さん(32、長野県)が1月31日に初来伯し、10日まで調査を行っている。
 上原さんが子供時代、すでに教室には在日ブラジル人がいたという。「名前も日本式、顔も同じなのに、なんで日本がしゃべれないのか」と不思議に思っていたと振り返る。
 長野県内のブラジル人学校などで日本語を教えたりして身近に接した経験から、「最近の子供は祖国ブラジルをあまり好きではない印象がある。自分の国がないと感じている子もいる。自分なりにその訳を調べてみたいと思いました」と研究をはじめるに当たっての発端を語った。
 現在、サンパウロ市付近を中心に5人ほどの帰伯子女に聞き取り調査を行っているという。